FFN-Jについて
社会の急速な高齢化は脆弱性骨折の劇的な増加を招き、患者、その家族、保健システムおよび社会全体に大きな負担を課しています。 現状を打開して、患者の機能を回復させその後の骨折を予防するという目的のためには、脆弱性骨折治療への体系的なアプローチの一日も早い実現が必要です。
具体的には、①脆弱性骨折特に高齢者の大腿骨近位部骨折を受傷した人の運動機能を元どおりに回復させるための多職種・多分野連携による最善の急性期治療、②脆弱性骨折が最初に発生した後の、次の骨折を予防する迅速かつ確実な二次骨折予防の2点です。 Fragility Fracture Network(FFN)はこれらの課題を解決するために2011年にヨーロッパで設立されました。そのVisionとMissionは下記の通りです。
Vision
A world where anybody who sustains a fragility fracture achieves the optimal recovery of independent function and quality of life, with no further fractures.
Mission
To optimize globally the multidisciplinary management of the patient with a fragility fracture, including secondary prevention.
このヨーロッパでの動きを受けて我が国では2012年にFFN日本分科会を設立、2015年には「NPO法人 日本脆弱性骨折ネットワーク」として公式な団体となり活動を続けています。本ネットワークの目的は、FFN Globalと同様に、高齢者の健康寿命延伸のために、脆弱性骨折を起こした患者さんに多診療科連携・多職種協働によって最善の治療を行うとともに、一度脆弱性骨折を起こした患者さんが二度と骨折しないよう、整形外科医・老年病医・内科医・麻酔科医・婦人科医・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士・社会福祉士・骨粗鬆症マネージャー・病院事務などが多職種協働によって骨折リエゾンサービス(Fracture Liaison Services=FLS)を構築し、患者を確実に追跡することによって骨粗鬆症の治療率向上と二次骨折予防を実現することです。
「一般財団法人 日本脆弱性骨折ネットワーク(FFN-Japan)」は、脆弱性骨折によるQOL低下ゼロと二次骨折ゼロを目指し、医療職、介護職、行政職などの専門職の教育と啓発、並びに一般市民への啓発活動を行います。
日本脆弱性骨折ネットワーク
理事長 澤口 毅
役員一覧
理事長 | 澤口 毅 |
福島県立医科大学外傷学講座教授 新百合ヶ丘総合病院外傷再建センター骨盤・関節再建部長 |
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理事 | 荒井 秀典 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター理事長 |
理事 | 山本 智章 | 新潟リハビリテーション病院 病院長 |
評議員 | 萩野 浩 | 独立行政法人労働者健康安全機構 山陰労災病院 病院長 |
評議員 | 遠藤 直人 | 社会福祉法人恩賜財団済生会 新潟県央基幹病院 病院長 |
評議員 | 白濵 正博 | 医療法人社団慶仁会 川﨑病院 病院長 |
評議員 | 森 諭史 | 聖隷浜松病院骨・関節外シニアディレクター 骨粗鬆症センター長 |
評議員 | 寺本 民生 | 帝京大学臨床研究センター センター長 |
評議員 | 平岡 峰子 | 徳島文理大学保健福祉学部看護学科准教授 |
評議員 | 大黒 正志 | 金沢医科大学高齢医学科教授、金沢医科大学病院副院長 |
評議員 | 本田 透 | 香川県立中央病院 リハビリテーション科 部長 |
評議員 | 福田 文雄 | 北九州総合病院 副院長 |
評議員 | 佐藤 公治 | 日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二病院 院長 |
評議員 | 海老原 覚 | 東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野 教授 |
評議員 | 吉井 智晴 | 東京医療学院大学 保健医療学部教授 リハビリテーション学科 理学療法学専攻教授 |
評議員 | 山嵜 尉生 | 医療法人愛広会 経理部長 |
監事 | 松下 隆 |
南東北グループ 外傷統括部長 新百合ヶ丘総合病院外傷再建センター センター長 福島県立医科大学外傷学講座 特任教授 |
監事 | 髙橋 榮明 | 新潟大学名誉教授 |
一般財団法人 日本脆弱性骨折ネットワーク
1.設立日
2023年8月4日
2.目的
高齢者の脆弱性骨折ゼロを目指し、医療職、介護職、行政職、一般市民に向けて、多職種協働(スキルミックス)による骨粗鬆症予防と治療のための組織づくり及びその普及・啓発活動を行い、健康寿命の延伸に寄与することを目的とする。
≪活動内容≫
① 全国への普及を念頭にして、大腿骨近位部骨折の二次骨折予防のための資料作製配布
② 啓発セミナーのための教育パッケージ作成、印刷、配布
③ 全国各地域でのセミナー開催のための推進者養成コース開催
④ 病院、診療所における骨折リエゾンサービス実践セミナー開催
⑤ 行政、保健関係者に向けた骨粗鬆症検診教育セミナー開催
⑥ 骨粗鬆症臨床研究推進
⑦ その他、目的達成に必要な事業
3.寄付の申し込み・確認
別紙の寄付金申込書に必要事項を記入し、事務局に郵便又はFAXにてお申し込みください。ご入金確認の後、領収書を発行いたします。
4.払込方法(銀行振り込み)
銀行名 : 第四北越銀行 新崎支店
口座番号 : 普通預金 5030190
口座名義 : 一般財団法人 日本脆弱性骨折ネットワーク
(カナ) : ザイ)ニホンゼイジヤクセイコツセツネツトワーク
5.申し込み/問い合わせ先
一般財団法人日本脆弱性骨折ネットワーク事務局
〒950-3304 新潟県新潟市北区木崎761番地
TEL:025-250-1247
FAX:025-250-1248